大学院入試では願書と共に提出する志望理由書をもとに面接が行われます。そのため、志望理由書の作成は合格を左右する非常に重要な要素となっています。
志望理由書では熱意や研究室とのマッチ度など、多くの要素を論理的かつ端的に伝える必要があります。この記事では東大院に合格した私が、効果的な志望理由書の書き方と具体例を解説します。
志望理由書で求められていること
大学院は国公立大であっても複数受験できることや、主に研究活動をする場であることを考えると、大学院試の志望理由書で主に見られている項目は
- 本当に大学院に入学したいのか
- 入学後は研究を頑張ってくれそうか
だと思います。つまり、この2つの要素満たすように書いていけば良いということになります。
【最重要】論理的に書く
院試に合格する志望理由書を書く上で最重要なのは論理的に書くことです。審査される教授陣は研究者であるため、志望理由書においても論理的な文章を求めています。
ごく簡単に言えば、論理的な書き方とは、まず結論を先に書き、次に説得力のある理由を書いていくことだと思ってもらっていいでしょう。
「である」ではなく「ですます」を使う
志望理由書に「ですます」調を使う理由は、読みやすさと丁寧さを確保するためです。
特に大学院入試では、教授や選考委員が読むため、親しみやすさと礼儀を重視することが大切です。
「ですます」調は柔らかく丁寧な印象を与え、文章全体がスムーズに流れやすくなります。
これにより、自分の熱意や意図をより明確に伝えることができ、好印象を与えることができます。
【外部院試の場合】学部の研究との関連性などを述べる
外部院試で真っ先に聞かれるのが「なぜ自分の大学院ではなく、うちを志望するのか」ということです。これに関しては自分なりの回答を用意しておく必要がありますが、方向性としては以下の2通り(内容はほぼ同一)が考えられます。
- 自分の大学で研究をしていて、関連する研究にも興味が湧いたから
- 自分の大学院では本当に興味がある研究ができないから
加点要素にはならないと思うので「学歴ロンダリングのため」だとか「就活が良くなると思ったから」などは書かない方がいいと思います。
熱意をアピールする
志望理由書はあなたの熱意を伝える重要な場です。
大学院で学び・研究することを通じて、将来どのような分野で活躍したいのかを具体的に述べます。
あなたの研究が社会にどのような影響を与えるのかについても触れると良いでしょう。
マッチ度をアピールする
志望する研究室の指導教官とのマッチ度を示すことも重要です。
事前に指導教官とメールや面談を行い、そのフィードバックを志望理由書に反映させると良いでしょう。これにより、具体的な指導方法や研究スタイルについても触れることができます。
志望理由書の例文
まず結論を述べる
私が貴学の〇〇研究室を志望する理由は、〇〇研究室の先進的な~~研究が、私の関心分野と密接に関連しているからです。
現在の研究との関連性を示す
私は現在、〇〇大学で~~の研究に取り組んでいます。この研究では〇〇という方法で~~の解明を目的としています。この経験を通じて〇〇の重要性と可能性を強く感じ、~~という観点からの研究がしたいという思いを抱きました。
熱意・マッチ度をアピール
そこで、〇〇研究室では最先端の~~というプロジェクトを行っていることを見つけ、研究室見学を行いました。研究室見学を通じて〇〇に更に強い興味関心を持ち、そこでの研究活動を通じて~~に貢献したいと思うようになりました。
配属後の研究内容を具体化
具体的には、〇〇のメカニズムを解明することで、~~に新しいアプローチを提供することを目指して研究を行っていきたいと思います。
将来的なゴールをしめす
〇〇研究室での学びを通じて、将来は〇〇分野でリーダーシップを発揮し、~~の発展に寄与したいと考えています。
まとめ
今回は大学院試の志望理由書の書き方を見ていきました。特に、まず最初に結論を書くことが非常に大切です。この記事がみなさんの院試合格の手助けになれば幸いです。
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