この記事では、2022年度の東大院 新領域 先端生命科学専攻の院試に合格したときに使用していた参考書を紹介します。先端生命科学専攻の受験を検討している人が、初学からでも合格できるルート例をお伝えします。参考書選びの参考にしていただけると幸いです。
専門科目(高校レベルの生物基礎・生物)
現在の学部や専攻が生物系ではなかったり、大学入試で物理・化学選択だった場合には、高校レベルの生物基礎・生物から勉強すると学部教養レベルの勉強にスムーズに移行できると思います。
オススメは以下の参考書です。
ただし、院試までの時間がない場合には後述する参考書のみでも対応可能です。
専門科目(学部教養レベルの生命科学)
専門科目勉強のためには「理系総合のための生命科学」を使ってください。
これは東京大学生命科学教科書編集委員会が作った教科書で、東大の学部生(理Ⅱ・理Ⅲ)が授業で使用しているものです。内部生との差を埋めるために最適な参考書です。
また、基礎から発展まで幅広く扱っているのに関わらず、約340ページと非常にコンパクトにまとまっています。体感的には、この参考書のみで合格点は十分取れると思います。
実際に先端生命合格者のほとんどがこの参考書で勉強していますので、持っていない場合はとりあえず購入しておくことをオススメします。
他に有名な生命科学系の教科書として以下の2つがあります。
これらは学部時代の指定教科書として購入した人もいるかと思います。これらは先端生命の院試突破を第一に考える人にとってはオーバーワークになります。
一方で、先端生命の専門科目は、理系総合のための生命科学だけで全て補えるわけではありません。実際に「理系総合のための生命科学」に全く書いていない内容が出題された例もあります。
そのため、これら(essential細胞生物学もしくはThe cell)の参考書を購入して手元においておき、分からないところは辞書的に使用して勉強するのがオススメです。
学部1〜3年前半まではこれらを1から全て読んで勉強するといった方法でも良い(むしろより深い知識が得られる)と思います。
小論文
小論文はかける時間に対して得られる点数が他と比べて低い可能性があります。小論文の添削を受けていた・勉強したことがある人は特段勉強する必要はあまりないかもしれません。
逆に、小論文を今まで書いたことのない人は、基本の書き方だけは押さえておく必要があるでしょう。その場合には以下のような参考書がオススメです。
実際の試験においては、「各設問に対して、一貫する筆者の主張を探し論理的にまとめる」ことができれば、十分な合格点が見込めると思います。
過去問演習
過去問演習を解くことは、問題傾向・時間配分・難易度などを知ることができるため、院試合格において最重要です。
模範解答は公式に公開されていないので、自分で解答例を作成しながら勉強することになりますが、この解答例作成が一番知識の定着に役立ったと思います。
なぜなら、解答例作成のためには自分が解けなかった・十分に理解できていなかった部分が明確になるからです。
過去問は先端生命専攻のHPにて公開されています。
TOEFL ITP
TOEFL ITPの対策に関しては別記事に詳しくまとめてあります。
まとめ
今回は、初学からでも東大院 先端生命科学専攻に合格できる参考書を紹介しました。
皆さんの受験の手助けになれば嬉しいです。
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